「ベンチャー企業=裁量がある」の常識に待った!裁量の新常識はこれ!

「ベンチャー=裁量がある」という常識は正しいのか

「ベンチャー=裁量がある」
あたかも一般常識かのように
転職希望者から発話されるこの言葉

ちょっと待って
裁量ってベンチャーにあるものなの?

多くの人は
「もっと成長できそうだから」
「色々チャレンジできそうだから」
といった言葉を併せて言うけれど

つまるところ
今の仕事に飽きちゃって
もっと自由なところにいきたいのではないだろうか

裁量とは・・・

自分の考えで問題を判断し処理すること

これは大企業にもベンチャーにもあるはず
「いやいや、程度が違うでしょ」
と思うかもしれないが正直そんなに差はない

人事的にいうと、どこまで任せるかを
権限とか業務分掌という枠組みで整理し
基本的に役割が大きくなるほど裁量も大きくなる

とすると
「そうか裁量って言葉が違ったかも」
「もっと成長したい」
「色々チャレンジしたい」
「たしかに自由度が欲しいのかも」
って話になっていく。

そこで、ベンチャー企業・スタートアップ企業はどんな状況下で仕事をしているのかご紹介する。

ベンチャー企業は自由なのか?

いきなり結論を言うが
NO!である

なぜならベンチャー企業は
弱者の戦いで勝ちに行かねばならず
一点突破、一点集中型の戦略をとる。

決めたことに集中する必要があり
自由はそれほどないし、
むしろ自由な企業があるとしたら
マネジメント不全になっているかもしれない

実際、
愚直にDMや架電を行うセールスもいるし
マシーンのごとく採用をする人事もいる

そして
一点突破が失敗することは日常的なので
職種の枠を超えて助け合おう!
というのはある

機会を見つけて
新しいチャレンジをすることもできるが
それは本人次第で
多くは嵐に対処するのがベンチャー企業だ。

まとめると
・決められた枠組みの中で自由はある
・弱いベンチャー故に職種を超えて助け合う必要もある

前者はベンチャー企業に限った話ではなく
後者はたしかにベンチャー企業に多い事象

ただしあなたがそれを望んでいるかは不明だ

提案:裁量の新常識

自由という言葉は怖いもので
度がすぎると「丸投げ」になりうる。

仕事の任せ方と成果の関係性は
下図のようになると言われている。

(エドウィン・ロックより)

事業が成長して、個人もイキイキ働くためには
仕事のやる意味・本質を伝えて、どこまで自由にやっていいかを明確にする

おそらくこれがベスト

そして、
丸投げではなく自律を促せる
仕組みやマネジメントをしているかどうか
これを見極めるのが
「裁量」が気になる転職希望者に対する答えだと思う。